2009/07/31

六甲山グルービング化を考える

 某所の噂によると、六甲の景色が良くなり始める松が生えてる登り側(分かりづらい...)左コーナーあたりから丁字までグルービング工法、通称二輪殺しが加工されるようです。

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地図で書くとこんな感じ。実際見に行ったところもうちょっと手前からあったのでおよそ2-3kmくらいはそうなりそうです。

 具体的にどうなるかというと、バイクが起き上がりこぼし的に左右に倒れる挙動になることと、全体的なグリップ力が下がる(ダートとはちょっと違う滑り方になる)ので転倒しそうになる/するという感じでしょうか。雨の日などは手でハンドルに干渉したら即スリップして転倒しそうなくらいグリップ減ります。ちなみにタイヤが細いバイクほど顕著に出るので、ロード乗りが一番割りを喰いますな。R429にある高さ30cmくらいある減速帯のほうが100倍マシと思えるひどい加工です。まああれもどうかと思いますが。フェラーリがうっかり来たら泣きますよありゃ。

 個人的には六甲はブラインドばっかりで危険なので速度が出せないわ登山客が大勢歩いていて(一度一車線塞いで紅葉みてる集団すらいた)気を遣わなければいけず、かつ車が一台いたら詰まるので涼む以外に楽しみ(いわゆるスポーツ走行)がなかったんですが、走り屋の方々はそうは思わないらしくガンガン飛ばしてるのはよく目撃しますな。ぶっちゃけ走り屋の聖地といっていいでしょう。いわゆるグル珍も多いのは確かに否定できません。ノーマルであろうとスポーティーに走っちゃうとやかましいですし。特にビューエル!すいません!

 だがグルービングは自転車乗りを含めた二輪乗りを本当に"殺す"加工な訳で、安易にやってマトモに運転してるサイクリストやライダーを危険に晒すのはどうかといつも思います。検問でも開いてうるさい/危ない運転手を捕まえりゃいいわけで...

 しかし残念ながらもう六甲のグルービング止めるのは残念ながらほぼ不可能でしょう。いまさら工事会社に金返せともいえなさそうですし。ということで、グルービングを安全に走る方法を考えたいと思います。

  1. 速度を落とす
    グルービングのグリップ低下はダートみたいな制御できるタイプというより、どちらかというと凍結とかそういうレベルのグリップ低下なので、何より吹っ飛んでも死なない速度に落とすことでしょう。ただグルービングでもすり減ってたり逆にとんがりまくってるようなところだと案外グリップ低下に関してはなかったりします。
  2. バイクが振られてもビビらない
    いきなり20度くらい傾いたりしますがビビらない、これに尽きます。これもすり減ったりとんがってないグルービングだと無かったりします。たぶんタイヤの細いバイクほどひどいと思います。
  3. ハンドルに力を絶対入れない
    入れたら終わります。滑らない程度の入力ができる速度でセルフステアでじっくり回る感じ。バンクするのはグリップが許す限り問題なし。あんまりリアが滑るような感じがないのでもっぱらフロントに注意したほうが良い感じがします。効果的な乗り方はリーンアウト気味なリーンウィズでしょうか。バイクが動く通りに傾けつつ滑ったときのために自分の上半身はそれに備えて起こしておくと。
  4. 雨の日はすべての動作をさらに慎重にする。
    晴れでも結構怖いですが、雨が降るとレースタイヤ履いたバイクで真冬の道路をいきなり高速走行するくらいのグリップ、それこそ凍結路と同じだと思って良いでしょう。急が付く動作やバイクの動きを無視した入力は厳禁。特に下りなどのフロント荷重が増えてる時ほど危険な香りがします。
  5. 制限速度以下で事故を起こしたら文句の一つでも言ってみる
    さすがに加工してしまったものはどうにもならんですが、自分に非がない状態で事故したら文句言ったらそれはそれでなんか動きがあるかもしれません。二輪注意の看板立てるくらい危険性を認識しているわけですし。
  6. 知らない道で快適そうな道は用心する
    ブラインドを抜けたら、そこはグルービングだった、なんてことは実に良くあるので、根本的に先が見えない道でカッ飛ばすのはやめましょう。グルービングで滑るだけならまだしも登山客でもハネたら数年間テレホンカード作ることになりますよ。
  7. 救いはないんですか?!
    救いがないなら、自分が救いになればいい。 - 木吉カズヤ
とまあ、今まで通ってきたレイングルーブの傾向と対策を書いてみたので、是非参考にしてみてください。しかしこの国は世界トップクラスのバイク作るのに国内ではなかったことになってるのはいつ見てももったいないですな。

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