2016/08/15

もう誰の役にも立たないと思われるKLE250雑感 - 装備・カスタム編

  • 装備編+カスタマイズ
  1. 風防がないが、カウルに穴開けて取り付けている方多数
    KLE最大の弱点である、フェアリングはあるけど風防がないという問題に立ち向かうべく、風防を付けるカスタムをしている方が多いです。ただ、カウルの角度が割と寝ているので、カウルに直付けするとちょっと低いかなという感じがあります。

    ということで、ユリシーズに使っていたPalmerProducts製可倒式シールドステーに、たまたま持っていたユリシーズ用のラージシールドを穴開けて装着しました。高速道路走っても全然苦にならなくなり無敵度は若干アップしました。虫も当たらないし。
  2. 多い意味のないガソリンタンク
    もしすべてのバイクが定地燃費を叩き出せるなら、その12Lのタンクは他車の7L程度のタンクに比べるとアドバンテージもありましょう、だがKLEはツーリングで割と節制しても25くらいしか出ませんので、実航続距離だとセローのほうが伸びます...200kmで確実に給油しておいたほうが安心できますが、250kmくらいまではガソリンスタンドが多い地帯では問題ないと思います。(20x12で240なので、もうちょいいいとするとそんな感じ)
  3. メーターとインジケータは割と見やすい
    昔ながらのアナログダブルメーターなので、今時のデジタルにはない直観で分かる良さがあります。
  4. ゴテゴテしているわりに即全バラ可能な優秀な外装+綺麗
    KLEはユリシーズ的な素材に色がついてるプラ(又聞きなので話半分)なので、光沢系のワックス類を使うと、高年式には思えないほどキレイになります。そして、アッパー・シュラウド・サイド(シート)・タンクが非常に分かりやすく取り付いているので、すべて外しても2分かからないのは素晴らしい。
  5. 凄まじく明るいヘッドライト・テールは普通だがLED化はしやすい
    ガラスなので重いですが、結構大きいライトが付いているだけあって、ヘッドライトの具合はかなりいいです。NCのように光を適度に散らして全方位掃射というような、最近の高度なマルチリフレクターのような気の利いた光軸ではないものの、逆台形に完全に照らしてくれるので補助ライトつける必要なありませんね。テールは普通のオフロードっぽい感じのナンバー灯別体タイプ。テールにはTDMのころから使っているマツシマ(ナンバー灯用白色部分ありだが関係なく使える)を入れ、ナンバー灯には男前モノタロウの電球型LEDをぶっこんでいます。特にナンバーはよく切れるらしいので...(すでに一回切れた)ヘッドライトLEDはオフ行くことを考えると怖いのでやらないと思われます。
  6. 発電容量は現代に比べると低いので用心が必要か
    ZZR250で270W程度らしいので、補助系つけまくるなら節約したほうがいいかもしれませんね。ライトはエンジンかからないと付かないのが救い。
  7. 積載はキャリア標準装備以外は普通
    シートが平たいのでまあまあものは乗ると思われますが、あんま乗せすぎると人間の空間がすぐなくなると思われます。パニアはなし、サイドバッグも特段サポート類ないので何らかの対策が必要です。キャリア標準装着(らしい)のはいいですね。
  8. スタンドが危険
    絶妙な角度で起きすぎるスタンドで、ちょっと積載して重心が高くなると非常に危険です...ギヤ入れてブレーキ固定具つけて、サイドスタンド板を置くなりして普段より倒れにくいようにしたほうがよさそう。あとは右より左を重くするなど(マフラーもあるし)。
  9. チェーンガードの固定が厳重すぎ
    チェーンガードの固定がドえらい厳重なのと、オフ車によくあるスプロケガードもあるので、もうスコットオイラーのデュアルインジェクターどうやってもつきそうにありません。シングルに換装してタイラップ固定しました。アクスルにつけるステーみたいなのが必要そうです。スプロケガードに固定するタイプとかもいいかもしれません。
  10. ハンドルブレイスバー溶接タイプなので物付けまくり
    ブレイスバーあるんでナビなりなんでもつけましょう。つけない場合はスポンジつけたほうがよさそうですが、ブレーキホース固定具があって無理そうです。バーパッドバッグも無理そう。

2016/07/17

もう誰の役にも立たないと思われるKLE250雑感 - 走行性能編

 買って速攻でリアサス抜けたままウィンターシーズンに入って放置されていたKLE250。BC装備もそろい何とか復活させる余裕が出来たので直しました。それまでもキャブ腐らないようにちょいちょいとは乗っていましたが、あのサスでは評価もクソもロンツーもありません...

 さっそく、林道も含めたややロング(300km)のツーリングに行って分かったことをまとめたいと思います。ただし状態を完全に把握していない中古なので未知の不具合(フレームやフォーク三叉歪み)などがあるかもしれません。

  • バイクの状態
    Fサス・キャブ回りは購入時に完全に手を入れてもらった(と思われる)ので、今までの整備で前後GP110に交換・リアサス新品・フロントスプロケ1Tアップ・壊れかけていたホーン交換・リアナンバー灯交換・ヘッドライト提灯イエロー(合法年式!)・ハンカバ装着・ETC装着程度。
  1. オンロード走行
    • 峠無双!ツインエンジンはやはり良い
      とにかく回せば回すだけパワーが出るので、細身の車体と相まってひらひら走ります。
      しかし、21インチのフロント安定性があるので、リアステアでズバッと曲がりつつも頭は残しているので安全性も高いですね...競技スキーみたいなテールで切る走り。
    • 高速無双!(ただしカウルがないので地獄)
      高速も常軌を逸した速度を出さないなら余裕(FT15に交換で100km/hで8000rpm前後)で、単気筒のように余裕がない感じもなくまだまだ伸びる...と言いたいところなんですが、カウルがあるにせよスポイラーがないので風圧が凄まじいので60km/h以上出したくない感じなんで風防つけたほうがいいですねこれ。安定性とかはバツグン。
    • やや悪路!相性の悪い轍が気になるも快適
      タイヤのせいとか後ろが重すぎとかのせいもあるかもしれませんが、なんか微妙に轍があるところで、車体がフラフラする(ハンドルが取られるわけでなく、車体が左右に揺れる。パンクみたいな感じ)のが少し気になるんですが、それ以外はゆったりしたサスのおかげで快適そのもの。60km/h前後の巡航が一番気楽なので免許にも優しい。
    • ガチ酷道!どんとこい!
      林道まで行かない酷道は楽勝だと思われます。まさに水を得た魚のようにきびきび安心して走ることができます。 
    • 市街地は結構しんどい
      なんせ低速・低回転・低開度がすさまじくないので、交差点や右左折はやや注意が必要。ドカとかだと思えばまあそんなもんか...と思える。
  2. オフロード走行
    • 合法林道軟路面無双!
      GP110がガレに弱いツーリストくらいグリップするせいもあるんですが(TW302よりは確実にグリップする)、F3.00-21とサスの絶妙さもあってガンガン突撃していけます。轍が少々あろうと、ハイパワーでフロントを解放してやればヒョイっと乗り越えることもできるので、車等々の轍が少々あるようなダートは想像以上に突撃していけます。
    • ガレは弱め
      GP110濡れた岩系のガレではさすがにオンタイヤ的な滑り方になり、そうなると重い車体が負担になってきます。ガレてるので速度も出せず、低回転は使いづらい車体なので辛いですが、両足付くので気は楽ですね。
    • マディ気味もまあまあ
      GP110はすごい!ただし重くパワフルすぎてあんまりぬかるんでるとマズいと思います。
    • 浮き砂利は怖いが突撃できる
      フカフカの砂利はやはり沈みますが、フロントの突破力を信じて突き進めば存外になんとかなります。ただし、低速度になると低速低回転のなさが響くのでクラッチワークでなんとかしないと危ない。 
  3. エンジン特性
    • 低速・低開度・低回転はないと思う
      これツーリングバイクですよね?昨今のインジェクションの反応性のよさや、環境規制からくる低回転重視のセッティングになれてると、負圧キャブの反応の遅さや、下のなさはかなりのもの。半クラッチで調整してやらないといけません。あとは純正スプロケだとそうでもないですが、スプロケ上げたらちゃんとギヤ落としてやらないと落ちます。
    • 5-6000rpmでの巡航感
      そのくせ、回さないと走らない...というわけでもなく、5000-6000rpmくらいでタラタラ流してやると、燃費よさそうな感じの走りになります。ガツンと加速してやってさっさと巡航するロープレッシャーターボのような走りがよさそう。
    • それ以上は神の領域
      腐っても2stキラーの血統、13500rpmのレブまでよどみなく回ります。これツーリングバイクですよね?
    • オフロードでは苦戦を強いられる
      脳細胞が断線している危険運転する人はともかく、林道での常識的な速度(0-40km/h)における操作性は絶望と言わざるを得ません。クラッチ操作しなくていいラインが2速5000rpmくらいになるので、それ以下、もしくは登りが絡むシチュエイションだと半クラッチ必須で、半クラッチが甘いとまったく走らなくなります。だが、視界の開けた所などを40km/hあたりで走るような状況だとさすがに快適です。
    ツーリング適正に続く!

2016/02/28

サンワスポーツ試乗会2016ざっくり

まさかのLINE/K2担当者病欠+ピーカンストップ雪+パウ無し地面見えすぎの雪模様ながら参加してきました。
  1. ARMADA ARV96
    今回のメイン。オールマウンテンフリースタイルという好みドンピシャそうな板。これはいい...
    InvictusTiみたいなオールマウンテン普通板と比較すると極めて遊べる板だが、後ろがキャンバーなのでちゃんとテール切って滑ることもできる。フレックスと反発も絶妙。こういうの一本あったらかなりよさそう。これTiが入っちゃうとよくないかもしれない。
  2. ARMADA Invictus98Ti
    ARVとの比較対象として。硬い重いで遊ぶ気力はないものの、ストップ雪交じりのシャバ雪でも圧倒的安定カービング滑走ができる。
  3. ARMADA BDog
    ペランペランでビビる。残念ながらこのペランペランを活かす足前はなかった...
    180くらいあるのにそれを一切感じさせないスキボ並の取り回しはすごい。
  4. ARMADA eDollo
    アルデンテ。ARVとの比較で履いてみたがペランペランでビビる。B&Eモデルはやはり遊びまくる人がよさそう。どっちかというとBDogのほうが好みだった。
  5. ON3P Prester(たぶん
    パークモデルながらパウダースキー並のロッカーが付いていて凄いグラトリ無双できるが...それだけのロッカーがあるということはしゃんとしないので遊びまくるにはいいが、他の用途には辛そうだった。
  6. Faction CT1.0
    話題のOne of those day3でおなじみCandideのシグニチャーパークモデル。遊び系板だと一番調子よかった。しっかり遊べるけどペランペランではないのでなんでもできちゃう感が。そしてCTシリーズ特有の軽さが良い。
  7. Liberty Sequence(たぶん
    ステルスロッカーなる機能により、普段はキャンバーのキレがあり、パウっぽくなると浮くらしい。パウがないので試しようがなかったが、キレはフルキャン板くらい確かにあった。軽いし遊んでよしパウってよし普通にカービングで滑るもよしというなかなかいい板。
  8. 比較対象:Ski Logik Powderball 188
    バカでかくて上記モデルと比べるとツアービンということもあり最高に重いが、重く長いから安定するという面と、エグいロッカーと薄いキャンバーによりバツグンの振り回し感がある。絶妙の反発と柔らかさによりオーリー系が死ぬほど決まる。カービングもまあまあ決まるがやはりコンタクトは比較しちゃいかん。BCパウ+北海道THE DAY決戦兵器として良い。
ベスト板はARV96。パークモデルだとCT1.0か。前後ロッカーはそれはそれで面白いものの、やはりこうもうちょっと前向いて滑ってるときの切れ味が欲しい...というところにドンピシャ。ステルスロッカーはパウでどれだけ効果があるか分かんなかったのが惜しまれる。