2013/03/20

NC700Xはタイヤ変えて初めて本領を発揮できる

先日19000kmになってリアタイヤのスリックサインがツライチになったのでタイヤを交換してきました。

種類はANGELと迷いましたが、NC雨の日走るのが怖すぎるのでユリシーズの時に使っていて好感触のあったPilot Road3です。とりあえずリアだけ。


ホイル持ち込みで交換なので、自宅で脱着。ユリシーズのカラーレスの張り調製不要のベルトドライブや、セローのスネイルカムに比べるとめんどくさいことこの上なく、リアは店でやったほうが早いかもしれない...

そうして装着後押した瞬間に、NCってこんな軽いバイクだったか...と思いつつツーリングに出発すると、NCの不満なところが全て解決してしまいました...

  1. 軽快な動作と優れたドライグリップ
    今までNCで車体を操るときは、重心が高いバイクに慣れているのもあり、これは700ccのカブなのだ..とそんなもんかと思ってましたが、PR3でリア荷重重点の運転をしていると、今までのバイクは何だったんだと言わんばかりにレーンチェンジからコーナリングまで軽やかになりました。グリップも、今までの劣化したプラ消しゴムのような感触から、ゴミ取りのコロコロのようなしっかりしたグリップに。つま先擦るくらいでも全く臆することはありません。面白いのは、リアがその状態になるもフロントはまだ交換してないので、フロントが全然付いてこなくてF19インチのモデルのようにフロントだけ残ってるようになってしまってます。
  2. ショック吸収
    今までプリロードが堅いやらいろいろ思ってましたが、タイヤを変えたらフルパニア時のようなサスの動きになりました。フロントが相変わらずなので確実にタイヤの性能でしょう。調整用に買ったフックレンチが無駄になった...このレベルでフロントも変わるならリプレイスする必要感じません。
  3. 転がり抵抗の低減と動力性能の向上
    ギヤ比とロスの少ないエンジンでスルスル転がるとはいえ、BT時代はなんかちょっとグリップ良さそうなアスファルトに入ると凄まじいロードノイズがして減速していく感じでしたが、今は永遠と転がるような感じでスムーズです。燃費に響きそうな可能性も...?!しかも加速などで突き進むときはグリップがいいのでガンガン進みます。一定アクセル開度での快適な速度域が10km/hほど上がるようなイメージ。これまたNCってこんな速くてパワフルなバイクだっけ?と思ったくらい。
  4. 雨の日の山道をあえて走りたくなるレイングリップ
    NCで一番不満だったのは、アドベンチャーバイクな割に悪条件に弱い。ギヤ比的に滑りやすいのは仕方ないんですが、雨の日に道路の矢印とか信号待ちにちょっとリアタイヤがカスっただけでガンガンホイルスピンするくらいだったんですが、PR3はウェットで白線上でクラッチ抜いてリアブレーキ強く踏んでもロックすらしません。PR3のレイン性能は他社の追従を許しません。
とまあ、NCで不満に思っていたことがタイヤ一つで解決してしまいました。ドライグリップ重視したいならANGELかZ8 Intaract(履いたことはない)もいいんではないでしょうか。むしろ標準Z8にしてくれればここまで悩むこともなかったんですがねえ。

とりあえず国産タイヤメーカーはもうちょっとツーリングタイヤに力を入れて欲しいところです。

2013/01/06

ツーリング反省会 2012/12/31-2012/01/03九州最西端ツアー:準備・装備編

毎年恒例の年越しツーリングですが、今回は休み前にやることがありすぎで、初日の出云々は全部ほったらかしで、31の夜発で、走りながら朝を迎える方向で行くことになりました。

今回の人間装備は


  1. 服装はレイヤーを意識して枚数を減らす
    上が温い肌着→温いフリース→タクティカルジャケット→ライジャケ→CIRASという案配。タクティカルジャケットは薄くて暖かいので、野営や風呂・食事にライジャケをバイクに置いて身軽に行動...という筈でしたが、CIRAS外すのがスゴイめんどくさいことを忘れていました。

    下は今回初めてタイツを導入。タイツ→薄手のカーゴ→開口部がないオーバーパンツで実質肌着x2のオーバーパンツメインという感じ。トイレしづらい...

    靴はゴアテックスブーツに暑い靴下のみ。
  2. プロテクターはジャケットに腕のみ+CIRASに胸部脊椎、足はニーシンガード
    これはもうツーリングの鉄版。CIRASにプロテクターを入れることによりジャケットの軽量化を実現。足は普通だが、オーバーパンツにニーガード入ってるモデルのほうが脱ぎやすくていいかも。
  3. メットが...それはそうとイエロー着色サングラス
    秋頃にツアークロスのピンロックのピンがモゲたんですが、単品で部品が出るのか出ないのかの返答が結局年内来ず、変わりのシールド買うかどうか最後まで判断が付かなかった上にもうバイザー付きメットのメリットが無いのでシールド買わずにヘルメット買い換えようという判断。

    ということでスコーピオン(死にかけながらアンタイフォグシールド)に、コミネのネオプレーンメンポを装着して曇りを減らすようにしたんですが、サングラスが曇ったり、夜の-4度ではもはや手の打ち所がないので結局シールドデフロモードにしてたので顔が冷気で真っ赤になってました。ピンさえあれば...

    バイザー付きじゃない西日対策は、当面イエロー着色(偏光はシールドの歪みによって変なことになる)サングラスを使用。路面が濡れてるのか凍ってるのか乾いてるのか見やすくしています。しかし曇る。
  4. 鞄はベルトキット撤廃
    CIRASにおおかた物が入るのと、コミネの防水レッグポーチがあるのでおおよそ持ち歩くものは全部入ったので、すぐ使わない物はアサルトパックにいれてトップケース行き。となるとベルトキット装備する理由がなかったので今回はベルトキット置いていきました。CIRAS撤廃するほうがスマートなんですが、ジャケットにハードプロテクターが入らないという...
    BTレシーバーをCIRASのMOLLEに装着して雨天時は雨具の下から装着します。
  5. ガジェットはいつも通り
    CIRASにナビポーチとボブルビーのアニアラx2を装着。G'z剥き身とモバイルルータージップロックしたものと、停車してナビいじるときはポーチにナビを入れて持ち歩きます。レッグバッグに財布とNexus7と予備バッテリーを入れて、BTレシーバをマメに充電できるように準備。
  6. グローブはFive Stuntとコミネレイン+Risk手のひらガード
    バツグンの操作性を誇るFive StuntとRisk Racingの手のひらガードといういつもの構成と、雨天時のシールド開閉などを支えるコミネの透湿レイングローブ+ワイパーの二段構え。これが後に命を救うことになるとは...
という久々のフルツーリング構成。やるきのほどが伺えます。
バイクの装備はというと...
  1. COOCASE45にTouratech 41x2のフルパニア
    当然ながらフルパニア。Touratech片側にキャンプ道具が全部入っており、左側にはトップケースから移動させた雨具なり修理機具などの小物と着替えなどが入っており、トップケースにはサーマレストとアサルトパックが入っています。雨でも安心!
  2. MCN45si初運用
    最強のバイクナビの一角、MCN45siを投入。停車中はメットインか人間に装着しています。
  3. 純正OP風防とナビホルダー
    ナビホルダーを純正OP風防のバーに装着し、見やすい位置にナビを設置してますが、無論走行中見ることは出来ませんし危険です。
  4. 有線イヤホン運用、雨天時BTレシーバー(電話用)を使用
    BTレシーバーの電池が微妙なので、基本有線で、雨天時にBTレシーバー(電話用)を使います。しかしBTレシーバー便利なので電池問題を解決したいところ。
  5. サイドスタンドホルダーやや危険
    フルパニアで車高が変わると、実質長くなったサイドスタンドのせいで車体の傾きがかなり浅くなってハラハラします。何をどう対策しろと仰るか。しかしダートで停車するときはかなり安心。
  6. スコットオイラー標準モード試験運用
    インジケーターの位置を若干変更してみて、標準モードでちゃんと潤滑できてるかをテストしています。ダメなら固定抽出モードに戻します。出発前にフル装填。
  7. ハンドルカバーと巻きグリップヒーター
    ハンドルカバーのみならず、ProGripの上から巻き式グリップヒーターを投入。効果のほどはいかほど。
  8. シガソケはバッ直でメットインバッテリー脇に
    なんかジャマそうなんでバッテリー脇に置きましたが、たぶん使うことが無いと見越しての判断。メットイン内に設置して雨でも使えるようにという判断。メットいれるときはどうせ外す。
バイクも新規投入が多くてパンター並のぶっつけ本番状態。
その他小物は

  1. Sivシールドと曇り止めとアルティシャインと99プラスチッククリーナー
    夜間の降雨に絶大な効果を発揮するSivシールドと曇り止め(しかし家に忘れる)とアルティシャインと99プラスチッククリーナーによるクリーンな視界を実現。
  2. 電動空気入れとブースターケーブルとパンク修理キット
    常備品。おおかたよくあるトラブルのパンクとバッテリ上がりに対処できます。
  3. 携行缶はヤメ
    3Lデカすぎるのと、NCは燃費がいいので警告灯付いてからでも90km以上走れるので不要と判断。1Lくらいのをそのうち導入しますが。
  4. 予備バッテリーは5000+10000x2mAhを用意
    BT用5000と10000x2があればモバイルルーター運用だと一週間くらい楽勝で持ちます。念のためシガー用充電キットは携行してますが。
  5. ガジェット類は全てバッグインボードで固定
    7インチタブサイズx2(週アス)と10インチタブサイズx1(にとり)を用意して適当に纏め、一つはレッグバッグ、もう一つとデカいのはアサルトパックに入れます。
  6. 野営キットはグラウンド・ドゥカシィ(ブルーシート)とサーマレストとエマージェンシーアルミシートとポンチョまたはテントと#3のシュラフ
    ゲリラ野営の場合はグラウンドシートを引いて、その上にサーマレストを置いてからポンチョとアルミシートを被る方式。無論テント張るときも使う。
  7. 優雅なキャンプを演出するマキネッタと調理器具
    それ使ったこと生涯で何回あるんだろう。マキネッタジャマなのでハンドプレッソに置き換えたい。
というまさに長期休暇にふさわしい総力戦で快適にツーリングできるのでしょうか...

MCN45si

31-3までのツーリングにおいて初装着しました。結論から言うと素晴らしいの一言。値引きを駆使していい値段で買ったとは言え頑張ってお金を貯めて定価で買う価値は十二分にあります。

使ってみての内容はプロコンで下記。

Pros:
  1. 防水+クレードル充電は素晴らしい!
    今まで車用のユピテルナビをシガー接続で使っていたんですが、雨が降る度にバタバタするか、見づらさを覚悟でジップロックするかという難しいチョイスを迫られていました。当然シガー部分が振動で外れたり(9割ビューエルのせい)、バイクハンドルマウントの宿命である充電端子破壊もガンガン起きて毎回買い換える始末。

    だが、コイツは防水な上にクレードル充電+車体AUX給電なのでもはや無敵。手間が掛からないというのはいいことです。当然ながら雨に降られましたが全く問題ありませんでした。あったら困るけど。

    ちなみに、エンジンを切ると、電源が自動で落ちますが、落としたくない場合は画面を触ると付きっぱなしになるというステキ仕様。ちょっと止まって設定変更などでも気軽にメインキーをoffにできます。
  2. かなり見やすい液晶
    直射日光下での視認性をよくしているという液晶らしいのですが、サングラス掛けても十分視認できるくらいです。
  3. レーダー波無効化された現在、GPSによる取締・事故多発エリア表示はやはり素晴らしい(違法走行を推奨しているわけではありません)
    今回は九州という土地勘がないエリアだったんですが、取締情報があるので安心して走ることが出来ます。09年モデルに比べると格段に地方の情報が増えている感じです。家の近所の狩り場も全部載ってました。ただ増えすぎて近所のような狩り場だとずっと警告がなりつづけたりするのが玉に瑕ではあります。

    ややこしい交差点や事故多発エリアも表示できるので、道がわかりにくそうな交差点の対策立てられるのも何気にいいところです。
  4. 押しやすいボタン
    グローブしてても押しやすい配置とサイズなので操作するときにグローブ脱がなくていいのはありがたい。
  5. BTでよし、有線3.5mmでよし、本体スピーカーよし
    BTインカムうちのよく分からない電話用でも無事リンクできました。もちろん電池が心配だったり、最悪切れたりした場合用の有線端子もありますが、端子接続中は防水じゃないと思われるので注意は必要です。
  6. 音楽同時再生可能+SD16GB対応(1000ファイル限定)
    走行中に音楽を聴きたい人は問題なく聴けます。microSD16GB(ただし1000ファイルまで)が装着できるので容量的にも問題ないと思われます。
  7. ログが取れる
    ちょっとまだ使ってないのでアレですが、ログ取ってなんかできる模様。ログ閲覧ソフトのATLASTOURも1050円なのでまあまあ安いです。他にログ読む手段もあるかもしれませんが。
Cons:
  1. ステー別売
    家は幸いRAMがあったんでよかったんですが、実質ステーないと装着できないので、+7000以上の出費が必ず必要に。しかも一度装着したら外すのが結構めんどくさいので設置場所も割合検討したほうがよさそうです。RAM AMPS(四角形配置)なり純正Techmountなりいろいろあります。
  2. クレードル脱着事実上不可能+配線がゴチャってる
    RAMなりなんなりならボールごと外せばいいやん?と思いますが、配線がかなり複雑。バイク側電源はコネクタで外せるものの、レーダー受信とリモコンとイヤホンがブラ下がってるので、使わないにしても纏めないと行けないうえに、使うとしたら尚更配線処理が複雑に...
  3. 縮小すると路線が省略されすぎ
    これに限らずマップル地図使ってるモデルは縮小するに遵って県道三桁国道が消えていきます。一級国道と高速のみ通行時はまだいいんですが、三桁国道を愛するドライバー・ライダーにとってはイライラさせられることが多々あります。ナビ案内をうまく活用してルートを見失わないようにする必要があります。
  4. ゴツい
    安心感はあるんですが、外したときに若干どこに仕舞おうか迷ってしまうくらいのサイズ。
  5. 値段
    高性能スマートフォンが6万で買えるご時世ナビに6万(しかもステー抜き)出すのはなかなか勇気がいります。
  6. レーダー波機能はいるのか?
    もはや光電管・手動レーダー照射全盛の時代、レーダー探知機能にどれほどの意味があるのか微妙な所。アンテナ買わなきゃいいだけとはいえ、受信機能そのものを省いてモウチョイ安くするというのも有りなんじゃないかと思います。
  7. クレードルが複雑なので複数台付け替えが非常に大変+車で使いづらい
    クレードル簡単に外したり付けたりできないので、二台以上のバイクに付けようとするともう一個クレードルとステーを買う必要があります。最安で17000円くらい...

    一応裏蓋外すとUSB端子があるのでそこで充電しながら自動車で運用(雨も当たらないので裏蓋開いてても問題ない)できますが、裏蓋なのでクランブステーだと充電端子がふさがる可能性があって実質無理そうです。
  8. 二輪用通行禁止表記が欲しい
    最近思考停止コップ(公安?)が珍走団が来るから二輪禁止にしたら来ないだろうみたいな性善説すぎる手段を取りまくっており、アウトロー集団は当然無視して通過するが、善良なライダーは突然の通行禁止により5行以上長々と書いている看板を読むために停止、条件によっては違うルートを探したり押していくことが多々あるので、二輪通行禁止表記が搭載されていれば、と思います。

明けましておめでとうございます

非常に遅い感じですが、あけましておめでとうございます。
今年もワクワクするバイクニュースやガジェットや音楽が出ることを祈りつつ新年の挨拶にしたいと思います。