2015/01/09

宗谷岬 - 厳冬期 : ライディング技術

 はじめに

 若い頃、自転車を手に入れて以来、これならかなりの距離でも旅行できる!と喜んで、どっちかというと(バイク乗りが車を嫌うが如く)エンジン付きに対する偏見すらありそうな感じでしたが、とあるテレビ番組で、風間深志氏が、給油3回でロシアまで行くみたいな企画があるのを見て衝撃を受け、それ以来バイク道にどっぷり使っていたわけですが...

  ホンダがクロスオーバーイメージのクロスカブを発表/発売したことにより、カブによる厳冬期ツーリングに挑む機会だと思い、泣く泣くセロー250限定カラーを下取りに出し、クロスカブを購入。その日から宗谷を目指すことになりました。

 宗谷岬バイクで行ってみたいけれど、きっかけがないという人がいたら、これを読んでその一助になれば幸いです。

  1.  バイクは腕が全てである

     昨今バイクも安全を無視するわけにはいかず、各社こぞって安全装置の開発に力を入れているのはご存じの通り。

     しかし、自動運転すら実用化されつつある自動車とは違い、バイクは残念ながらまだまだ腕が物を言います。エンデューロレーサーとメカニック用意するからエルツベルグ行ってこいって言われても無理なように...

     ということで、スパイクタイヤやらその他装備を充実させるのも必須なんですが、それよりもまずオフロードライディングの腕を磨くことが非常に重要だと思われます。

     スパイクを活かすためにバイクを寝かさず走る、フロントが滑っても対処できるなどは、オフ車にトライアルタイヤ付けて練習するのがよさそうです。滑りやすい路面で滑ってくれ、堅い路面ではてきめんグリップするのでハードな道中も移動でき、かつその手の路面でブレーキが使えるので、ブレーキングの練習もできます。そしてトラタイヤは平らなのでバイクが寝ないので、寝かさず走る運転にも最適です。

     とりあえず行くバイクが決まったら、オン車であろうがオン車であろうが、オフロード走り回るといろいろ見えてくるところがあります。
  2. 道中は公道である

     これが道無き雪原をひたすら攻略する行程なら別になんでもいいんですが、幸か不幸か苫小牧・小樽から先は公道です。

     どういうことかというと、まず交通法規を遵守する必要があります。ただもちろん地元の人の巡航速度とか、雪道にバツグンの効果を発揮するイエローバルブの高年式車両への搭載や、126cc以上のスパイクタイヤの装着などは別にそこまで口を酸っぱくして言うつもりはありませんが、まあダメということは頭にいれておいたほうがいいですね。

     一番重要なのは、地元の人に迷惑をかけるような運転はもちろん、交通事故、警察のご厄介になるような運転は慎むべきです。
     
     あと、普通の道でももらい事故であったり、不届きなドライバーによる危険な行為が行われることも当然あります。そのリスクを積む防衛運転のカンも研ぎ澄ます必要があります。なんせそんな装備で来る奴が悪いと言われかねない行程なので、他人の分も安全にするくらいの気持ちが必要です。

     そして、昨今の車の技術やタイヤ性能の向上により、非常に流れが速い(70km/h超はザラ)ので、車を後ろに付けて同じ速度で走るというのは非常にリスキーで、かといってド真ん中を悠々走るのも違反(追いつかれた車の義務違反)なので、車をなるべく早く譲って後ろに車を付かせない自制心も求められます。
  3. 常に転けることを念頭にいれつつ、コケ方を覚える

     残念ながら、滑ります。スキーと同じで、本当にどうしようもないときは、バイクと一緒に絡まって大けがするより、バイクになるべくダメージを与えない形で転倒させつつ、自身も怪我のないようなコケ方をする必要もあります。

     スキーなどやっていると、バイクで転ける練習するより低リスクで転けたときの体裁きが練習できるのでおすすめです。あとはオフロード走行で、走行中から危ないときに怪我のないレベルで、バイクを立ちゴケまで持って行くという練習をするとより効果的です。走って転けるより停まって転ける、停まって転けるより、どうしようもなくバイクを寝かすほうが、車体人間ともどもダメージを少なくできます。

     ただ向こうは舗装路以外全部氷の板みたいになってるので、引っかかって吹っ飛ぶというよりは、スキーのアイスバーンみたいになるので、適切な装備と安全な速度で、安全に転倒すれば、以外にダメージはありません。ここで2が物を言います。自分は安全でも後ろの車や対向車が止まることができるかどうかは別なので...


 とりあえず、技術で思いついたところはこれくらい。次はバイクのカスタムについてまとめたいと思います。

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