2010/05/14

ヘッドライト強化計画

実は全く不満がないんですが、ヒマなのでヘッドライトを強化する方法を考えています。
基本的なルールとしては、

  • HID換装はしない
    ユリシーズのヘッドライトユニットにHIDをポン付けすると、マルチリフレクタ特有のグレアが強烈で殺人光線になる(ハロゲンでもあるにはありますが)上に、走行灯とすれ違い前照灯が同時点灯しないので、車がくる度にライトが消えるという恐ろしい状態になります。無論走行灯のみHIDにした場合は、光源が必要な場所でしばらく真っ暗になるという恐ろしいことになります。パッシングボタンとの兼ね合いもあります。

    そして、すれ違い前照灯常時点灯で対応すると、今度は走行灯にした時に人間の目の特性上近くに気が移ってしまい本末転倒になるので危ないというのが一つ。

    もう一つは、HIDはカットされてるとはいえUVがものすごく発生するので、ヘッドライトユニットが損傷する恐れがあること。メーカー無き今純正部品にダメージを与えるような改造は避けたいところです。

    さらに、55WHIDはともかく、入れるとしたら35Wになるので、20Wほど電気が減った分レギュレータへのダメージが考えられます。

    最後は車検に通らないであろうグレアのため、車検の度にハロゲンに戻すのは面倒以外の何者でもないので、メインユニットにはHIDは入れません。現行のイエローバルブ据え置きで必要最小限の役割は果たしてくれます。
  • すれ違い用前照灯の強化は厳禁
    名前の通りの役割のライトなわけで、明るくするのは迷惑以外の何者でもありません。そもそも30mほどしか照らさないので、時速60km/hで1秒かからない距離がいくらよく見えても何の意味もありません。そして上でも書いたとおり人間の目は明るく近いほうに目が移るので、遠くが見えなくなるとデメリットしかありません。つまり強化するライトは走行灯のみということになります。
  • ハイロー切り替えのスイッチのみ/その他のノータッチで対応できること
    一番簡単なのは、適当な補助灯付けて後付けスイッチを付ける方法なんですが、スイッチの位置が悪いと、車が来る度に押しにくいスイッチを押さないといけなくなりやっかいです。メインのライトの切り替えもありますし、二個付けたり消したりするのは消し忘れて迷惑になる可能性を考えると避けたい上に、そもそもRIDECOMのPTTスイッチですらどこに設置しようか迷ってる状態でこれ以上スイッチを増やすことは不可能。ということは、走行灯にしたときに同時に付くような仕組み、もしくはHID補助灯の場合はパッシングや微妙な車通りがある場所で切り替えを短期間に行う場合に付いたり消えたりするとイグナイタやらに大ダメージがいくので、タイマー式、もしくは別のスイッチで町中では常時OFFになってるような構造だとなおよいでしょう。ハロゲン増設なら別に問題はありませんが。
  • スタイリッシュな装着
    シンメトリーに付けるのが一番かっこはいいでしょうが、二灯増やすとなると電気がおっつくのかどうかという問題はあります。ただ付けるときはよほど真っ暗な状況くらいなもんで、それくらいなら持つという可能性もまあ無くはないです。
  • 補助灯増設の場合は法規に則る。
    実はH18以降の乗り物はちょっと変更がありましたので、簡単に補足すると、
    白色か淡黄色で、高さ250mm以上800mm以下かつヘッドライトより下で、車体の端から400mm以内(バイクではド真ん中につけても400mm以内 だろうから関係ないでしょうな)かつ、3個以上禁止で点灯インジケータがあって、単体on/offスイッチがありかつスモール消灯時には付かないこと(バ イクは常時点灯なんで関係なしですな)かつ、10000カンデラ以下基準撤廃、他車を眩惑しないような光軸(昔は40mの範囲のみ)というふうになりました。ちなみに一個だけつけるときはド真ん中に付ける必要があります。単体on/offスイッチさえ付いていれば走行灯連動にしてもいいとも悪いとも書いてませんがたぶん問題ないと思われます。
とまあ注文の多いこと多いこと。とりあえずこの条件を満たすとしたらもう補助灯を付けるしかありません。問題は何をどこにどう付けるか。
  1. HID H3フォグ二灯フロントフォーク装着(35Wx2 3000K)
    • 最高クラスの光量
      考え得る最高の光量。これ以上明るくするならもう核融合でもして太陽作るしかないというレベルでありましょう。
    • 70W+点灯初期電力に耐えれるのか未知数
      一見70W増えるだけのように思えるが、HIDは点灯初期で凄まじく電力喰うのでどれくらい喰われるかは未知数(ちょっと調べた所35Wで初期で70W近くになるという話)。140W近く一気に喰われるわけで、付けた瞬間他の電装やアクセサリに不具合が出るという可能性はなきにしもあらず。そもそも安定の70W増自体がいいかどうかもそもそも未知数ではあります。この辺は調査が必要でしょう。
    • ハイワッテージまでは不要
      35Wx2でも極悪というのもありますが、55Wにしてさらに電装へのリスクを増やす必要はないでしょう。
    • スイッチにかなりの工夫が必要
      法規以外の仕組みとして、初期電力もそうですが、頻繁な点灯消灯はHIDの寿命を著しく減らします。よって、町中では付けないような別スイッチの装着や、何分以内は作動しないタイマーなどの工夫が必須だと思われます。しかし山奥でも車が全く来ないとは限らないので、付いたり消したりの仕組みは相当考えないとダメなような気はします。いきなりハロゲン走行灯のみになったらたぶん目が慣れずに怖い思いをする可能性もあります。
    • 配線やイグナイタの収納問題
      2個分のイグナイタを何処にしまうかなど問題がいろいろありそうです。
    • 見た目はかっこいい
      シンメトリーにプロジェクターライトが装着されてスマートな見た目にできます。
    • ちょい高い
      昔よりははるかに安くはなりましたがまだちょっと勇気はいる値段ではありますね。
  2. ハロゲン二灯ランプ(35~55Wx2イエローバルブ)
    • HIDには劣るものの、3灯同時点灯は強力
      実質3倍の光量といえましょう(HIDはおおよそ5倍)。
    • 複雑な機構は不要
      ハロゲンなのでバラスト・イグナイタなんぞいりません。初期電圧なんぞないので電力さえ余裕があれば全く問題なく点灯しまくれます。
    • 即点灯即消灯かつ連続点滅しても特に問題なし
      ハロゲンなのですぐ付きます。車が微妙に往来して付けたり消したりしても壊れることはまあないでしょう。
    • 電力的にはHIDより多くなる
      35Wにすればまあ同じくらいですが、ドライビングライトの主流は55Wが多く、バルブの種類的にも55Wx2になるので110W増となります。さすがに点灯中常時110Wは結構ヘビーな気はします。常に付けるわけではないとはいえ...
    • プロジェクターでなくてもいいのでオフロードチックな見た目。しかしデカい。
      デカ目のプロテクターが付いてるようなモデルになると思われるので、ヘビーデューティーな見た目になりますがでかいです。大丈夫だとは思いますがすり抜け時に注意が必要か?
    • 付けたり消したりしても不具合がないので配線はシンプル
      町中用のキルスイッチ程度で十分だと思われます。法規的にはキルスイッチがあって、インジケータがあれば大丈夫なような気はします。ハイビーム連動も二段構えなだけなのでたぶん大丈夫でしょう。
    • ライト以外のスペースが不要
      ハロゲンですし。
    • ほぼ投げ売り
      灯体のみみたいなもんなので安く買えます。バルブもタダみたいな値段でいくらでもあります。
  3. HIDプロジェクター一灯(35Wx1 3000K)
    • 上記から消費電力が下がった
      明るさも下がりますが。
    • 明るさは一つでも十分
      HIDの光量を見る限り、一つでも十二分に明るくなります。
    • 二つつけるよりいろいろシンプル
      HIDはイグナイタやバラストなど結構装備がかさばるので、数が一個減ればその分余裕があるといえます。
    • その他問題は上に同じ
      点灯消灯をどうするかなどは2つつけるときと同じです。いろいろ考える必要がありますね。
    • 真ん中につけるのは取り付けスペース的に難しい
      XTのフェンダーならフェンダーに穴でも開けてボルト止めなど出来ましょうが、Xフェンダーの場合、車体真ん中にどうやってライトつけるんじゃいという状態。
  4. ハロゲンライト一灯(55Wx1イエローバルブ)
    • 当然ながら消費電力減
      初期電流がないことを考えるともっとも安定しているといえましょう。勿論暗くなりますが。
    • 対して明るくならないかもしれない
      一つだけだとちょっと心許ない可能性があります。
    • 取り付け問題
      例によって真ん中に付けるアイディアありません。
  5. LEDフォグランプ2灯(専用灯体またはハロゲンフォグ 4x2Wかそれ以上)
    • 消費電力は最低クラス
      専用灯体モデルだと1x4Wだかそんなもんだったので、HID安定どころの騒ぎじゃないと思われますが、バルブ置き換えモデルでSMD64~128個やら多数つけたりしているものが実際どうなのかはよく分かりません。
    • 瞬時に点灯。付けたり消したりも全く問題なし
      LEDなので初期電力もクソもなく、すぐ付きすぐ消え点滅させて壊れるということもありません。
    • 明るさは未知数
      LED単体はすごい明るいと評判ですが、自動車用はつい最近でたばっかりなので、まだまだ情報が足りません。灯体の設計の善し悪しや照射範囲や距離などの情報が全くありません。単なる見た目で付ける分にはいいのでしょうが、完全な闇夜の補助灯として使いたいので暗いと全く意味がありません。
    • 市販品はかなり高い。
      今のところ高照度のLEDを使った補助灯は結構いいお値段しています。自作すれば安くなるのでしょうが...
    • 専用灯体モデルがあまりなく、H3のフォグランプが必要
      よってサイズのデメリットはハロゲンフォグに準じます
    • 熱問題
      エンジン熱に耐えれるのでしょうか。まあ停止中つけることはあり得ないのでマシだとは思いますが。
    • 黄色がない
      イエローレンズに入れるかマッキーオレンジでも塗ってろという話ですが...
    • やや高い
      HIDと同額程度はかかる見込み。
と、考えられる装備を列挙してみました。とりあえず未知の新技術でもないかぎりはこの辺のどれかに落ち着くと思われます。電気的にはLED安定、明るさはHID、安心度と色はハロゲンという感じでしょうか。難しいところです。

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